レッドクリフの功罪

 
映画『レッドクリフ』、まだ見てない。見てないけど、一言もの申させてもらう。
 
 
いくらなんでも、捏造ヒドクね?
捏造というか、なんというか。曹操に対して酷すぎだろ、コレ。
 
 
この『レッドクリフ』という映画、いわゆる中国は三国時代を舞台とした映画で、歴史に名高い「赤壁の戦い」をモチーフにしている。というか、日本人なんて「赤壁の戦い」と「垓下の戦い」くらいしか知らないからね。せいぜい「官渡の戦い」くらいか。ま、それはそれとして、この『レッドクリフ』だと、「赤壁の戦い」で曹操が80万もの大軍をもって呉を攻めた真の目的は、周瑜の嫁さんの小喬を奪い取ることらしい(見てないから知らないけど、番宣ではそうやって言っていた)。これは酷い、実在の曹操とはあまりにもかけ離れてると思うのだが。少なくともこんなアフォみたいな理由で戦端を開くような愚昧な人物ではないんだがなぁ。むしろ、三国時代ではもっとも有能な傑物だったわけだが。政治、軍事、文化、すべての面において。
 
まあ、フィクションの映画じゃん。
  
と言われればその通りであるわけだが、僕は小学校の頃にフィクションである「横山光輝三国志」を読んで、あれが歴史事実そのままの三国志だと勘違いしたまま高校生になったわけだしなぁ。あれは、四大奇書三国志演義」、つまりは小説の漫画化だなんて知らなかったもん。貂蝉とか実在しない人物と知った時は、目ン玉とびだしたお!
 
中学生や小学生が『レッドクリフ』を観たら、まちがいなく曹操は他人の嫁さんを奪うために80万の大軍を南下させた人物として記憶に残るんだろうなぁ。と思ったわけ。まあ、実際に観たわけじゃないので見当ハズレなことだったらすみませぬ。