甘く切ない想いで

kiotama2007-09-14

 
アナタにもこんな記憶がありませんか……?
 
 
学生の頃の話。
好きな人が廊下の先から歩いてくる。声をかけたい。でもかけられない。そんなちっぽけな勇気すら持ち合わせていない自分……。
好きな人とすれ違う。やっぱり声をかけられそうにない。その人の横顔をチラリと視線を流しながらすれ違う2人。
好きな人とすれ違った。結局声をかけられなかった。でも自分が来た方へと遠ざかっていくあの人をもう一目見ようと後ろを振り返る自分。
 
「あの人もこっちを振り向いてくれないかな…」
 
そんな淡い期待を抱くも、その人はこちらを振り返るもなく歩き去っていく。やっぱり自分には気がないんだな、と少し確信し切なくなる。そんな日々。
 
 
 
ありますよね、こんな記憶。たいてい好きな人も振り向いてくれる、なんてことはないんです。自分のことを気にかけてくれて、お互いに振り向いてしまい、視線が合う奇跡。そんなのは漫画やドラマの中だけの話で、現実になかなかありません。ちょっと悲しいですね。
 
 
 
さて、そんな遠い過去の話はどうでもよくて、約半月ほど前の話です。
 
 
ボクは、夏休みも終わりに迫った平日に、AKB48の公演を観にいったんですよ。出演メンバーはほとんどが、選抜メンバーだったのにも関わらず、たいした苦労もなく昼夜どちらの公演のチケットを入手できました。
 
昼公演では、えれぴょんや、ともーみちゃんが出演する公演を、ドキドキしながら楽しみました。本当にみんな輝いていました。素晴らしい!
 
昼公演も終わり、秋葉の定食屋で昼食をとり、その後狭い階段を登り怪しい本屋へ熊井ちゃんの写真集「友理奈」を探しにいったけど、見つからずに凹んでいました。
 
 
その後、夜公演までの間どうするかと、秋葉原の中央通りを歩いていました。すると前から2人の女の子が歩いてきたのです。ボクにはとっさにその2人が誰だか分かりませんでした。彼女たちがまぶしかったからでしょうか? それほど光り輝いていました。
 
目を凝らして見てみると…、その2人の女の子は
 
ともーみちゃんこと河西智美ちゃん
ともちんこと板野友美ちゃん
 
の2人でした。まさかさっきまで公演に出ていた2人とニアミスするなんて思ってもませんでした。2人に気が付いてからすれ違うまでの間、ボクは声をかけようかどうかどうか迷いました。でも、結局声をかけるだけのちっぽけな勇気すら持ち合わせておらず、ボクはすれ違う瞬間まで、彼女たちのことを見つめながら歩き続けました。
 
一瞬ボクの方をともーみちゃんが見てくれたような気がしましたが、それは淡い妄想だったと思います。すれ違う瞬間の、彼女から漂う芳香が忘れられません。
 
大好きなともーみちゃんとすれ違った。結局声をかけられなかった。でもボクが来た方へと遠ざかっていく、ともーみちゃんの姿をもう一目見ようと後ろを振り返るボク。
 
ともーみちゃんもこっちを振り向いてくれないかな…」
 
そんな淡い期待を抱くボク。するとどうであろう、ともーみちゃんもボクの方を振り向いた。振り返った! そう、きっと彼女もボクのことが好きだったんだ! 彼女もボクとすれ違う瞬間、
 
「いつも劇場に来ているあの人、こっちを振り向いてくれないかな…」
 
と淡い想いを浮かべながら振り向いたんだ! そう奇跡は舞い降りたんだ!
 
 
ボクとともーみは互いに想い合っていたんだ!!!
 
 
 
 
 
 
決して、
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ともーみ:「ともちんともちん! 今すれ違った人みた? さっきも劇場にいたキモヲタだよ!」
ともちん:「えー! 本当!」
ともーみ:「うん、きっとそう、どうせすれ違った後コッチ振り向いてともたちを見ようとしてるって!」
ともちん:「あるあるー、絶対振り向いてそうww」
ともーみ:「でしょーw 確認してみようか!」
 
ともーみちゃん、ともちん振り向く
 
ともーみ:「ぷぷぷ〜!」
ともちん:「やっぱり振り向いてたwwww」
ともーみ:「でしょー、ヲタはやっぱヲタだねwwww」  
 
 
 
なんて、会話が2人の間に繰り広げられていたという、よりリアリティが高そうな会話は、ボクのただの被害妄想であるはず。
そうだよね、そうだと言ってよ!! 
 
 
 
まあ、事実時々妄想な、夏の終わりの近い日の出来事でした。
つか、普通に秋葉を闊歩しているとは思わんかったよ!
振り返るとも思わなかったけどw